イギリスのチェルシーフラワーショーで2個のゴールドメダル保有者、そして今年5月のチェルシーに再びファイナリストとしてエントリーしているNeil Whittaker氏の作品に焦点を当ててみましょう。コンペではあらかじめテーマが与えられています。
3月26日 作品1 「東洋の花園 / Flowers on the Orient」

デザインには中国古来のジャンクボートに混沌と入り混じる東洋の文化をカパー(銅色)、オレンジ、をベースに深いワインレッドの植物を配した豪華な作品です。風水に基づいたカラーハーモニー。私の目にはジャンクボートが浮かぶ夏の夕暮れの香港の港が浮かんできました。
3月26日 作品2 「上海灘のウィンドー ディスプレー / Window display for the famed boutique "Shanghai Tang"」

サプライズボックスの中には様々な小物が入っています。どのアイテムでも自由に選択して使ってよいとの事。店のロゴがはいった可愛いバッグ、紫色のサテン布、黒のトレーと黒竹など。色、シェイプ、テクスチャーといまだに鮮明に目に焼きつく物ばかり。デザイナーにより使い方は様々なのですが、全員黒竹をフレームとして使っていました。パラレル、レイヤー、アングルとフォームも様々。15分でデザインを決めて1時間で作成する。私でしたら見て終わりでしょう。下のディテイルまでデザインは当たり前ですが、ここで世界のトップレベルを大きく感じたステージでした。
3月27日 作品3 テーブルアレンジメント「2人のためのグリーンティー / Table arrangement "Green tea for two"」

緑茶・テーブル・オリエント・季節・植物 連想ゲームです。ここでも彼は銅、オレンジ、ムラサキのメインカラーで押してきます。テーブルに仕掛けたワイヤーのストラクチャーなかなかないデザインです。軽さを保ちながらダイナミックな動きを出し、最後はテーブルよりエレガントにテールを垂らす。グラスチューブのセットは植物を配置した時の位置を予め把握していないとできない事です。まさに鍛練の塊、テーブルの表面まできっちりとアレンジされた花、彼の仕事はコンテスタントの中でもかなり仕事が丁寧、ぬかりなくしっかりと決めるプロの魂が見れました。
3月27日 作品4 「オリエンタルパール / Oriental Pearl into a bridal bouquet」

東洋の真珠。生産国である日本。イメージは薄ピンクやクリームかかった綺麗な真珠が真っ先に頭をよぎりました。ですが、コンテスタントたちの読みはもっと深かったのです。真珠を育てる親貝の材質をレイヤーのシェルで表現。釣りで使う錘を止めとして下にエクステンドしてゆく、とても日本の一般的なウエディングではありえない形です。そしてオリエンタルパールはなんとドピンクのパールボール。もちろんすべて手作り。もう一人のコンテスタントもこのようなパールボールを用いておりました。もしかしてこれが今年の流行りの一つなのでしょうか。この日に作ったテーブルアレンジメントとブーケでファイナルまで一気に8人抜きだったみたいですね。テーマの捉え方、色のアプローチなどはもちろん人それぞれですが、今さらながら、リサーチで集めた知識を自分の解釈でこんなにまで素敵にアウトプットできるのは羨ましい限りです。
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全体の写真が撮りたかったのですがなんせ凄い人、そして余りにもコンテスタントとの距離が近くてレンズに作品が収まりきれませんでした。でもじっくりと手元を拝見できましたので最高に幸せな毎日でした。
さて皆さん、フラワーデザインという知的財産、FDBと一緒に共有してゆきませんか。花留学は卒業して終わりではありません。そこからまた新たなスタートが始まります。ワークショップやロンドンクラス、さらにはフラワーショーなどに積極参加して世界のフローリストたちから情報をもらい、お互いによい関係を築いてゆきましょう!
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