朝一番、校長のBarbara先生によりAndreas Verheijin氏のご紹介がありました。
彼のキャリアーは今年のロンドンクラスのページに載せておりますのでご参照ください。
本日のテーマはブーケ ステップ・バイ・ステップで構成された非常に丁寧なレッスン。フレームの作り方、花にの処理、ワイヤー掛けからテーピングの仕方までディテールまできちんと説明をして下さいました。プロのちょっとした仕上げのテクニックなども惜しげもなく披露。拝見しているとやはりトップフローリストの方はお仕事の仕上がりが素晴らしく、その違いが一目了然です。 お人柄も優しく大変チャーミングな方で、クラスが終了間際には生徒たちに囲まれ写真撮影大会でした! 昨年お呼びしたLynda先生もそうでしたが、Verheijin氏も忙しいスケジュールをやりくりして駆けつけて下さいました。素晴らしいレッスンありがとうございます。
結婚式で花嫁とお父さんの入場時、可愛い花飾りをつけた女の子たちが小さなバスケットを持って花嫁を先導します。この女の子たちがフラワーガールです。彼女たちのお役目は、ヴァージンロードに花びらをまき花嫁に芳しい香の花道を用意し今後の幸せな人生の祝福をすると同時に、参列者にはすぐ後ろに花嫁が来る事を知ら結婚式の始まりを意味するものです。この習慣の歴史は古く、古代ギリシャ時代に女の子が麦の束を持ち花嫁を先導して歩いていたとの事です。麦は豊さと多産を意味するものでした。中世紀のヨーロッパ(470年頃からルネッサンス頃)になると麦、米などの穀物、花びらと葉を撒く子供たちが現れるようになりました。イギリスもヴィクトリア王朝時代(1837-1901年頃)には贅を尽くした結婚式となり、もはやフラワーガールはなくてはならない存在となりました。花嫁と同じようなドレスを着せ花を持たせるのがハイソなブリテッシュたちの習慣となって定着していったのです。
最近のウエディングでは花びらをまかないケースもあります。その時のフラワーガールズたちはブライズメイドと同じようなブーケかポマンダースタイルのボールブーケを持っています。時にはシャボン玉もあるそうです。フラワーガールはいてもいなくてもどちらでもよいとの事ですが、はやりドレスアップした子供たちがいると場がなごみ楽しいものです。フラワーガールは3歳位からが望ましく、子供たちには予めどんな事をするのかお話をしておくとよいです。リハーサルも何回かママと一緒にできるといいですね。花嫁や花婿、関係する人たちとも事前に顔合わせをしておくと当日の緊張感が多少なりとも和らぐようです。なんせ子供です。本番中走り出して入場をやり直したカップルもいました。沢山の人に見られるとびっくりしちゃうんですね。そんな姿もとっても可愛かったです。
フラワーガールの花飾り
フラワーデザイン・オブ・ブリテンではかならずブライダルという授業でマスターさせられる項目です。
ヘッドドレス できるだけ軽く作ります。リボンなどを入れて動きや柔らかさを出すとチャーミングです。クラウンは頭にすっぽり収まる完全な輪環。
ヘアーバンド/カチューシャやバレッタにワンポイントでのせるスタイルも可愛いですね。いずれにせよ花はラブリーであまり大きくないものを。子供の髪はたいてい少ないので、付ける時のウエイトバランスはとても重要です。ワイヤリングテクニックのほとんどはブライダルという科目を通して学びますよ。楽しみながら学んで下さい。
欧米の結婚式の写真を見ると、花嫁のまわりには同じ色のドレスを着た女性たちがいますね。彼女たちはブライズメイド (Bridesmaid)と呼ばれ、友人や姉妹、親戚など花嫁と親しい間柄の人たちです。もともとは花嫁を何らかのアクシデントから守るため、又結婚する2人に悪霊などが取りつかないよう惑わしとなるためのようでした。女性たちが着るおそろいのドレスは花嫁が選ぶとの事です。日本ではあまり馴染みのないポジションですのでブライズメイドとは何かをご紹介しましょう。
ブライズメイドたちには花嫁のアシストという重要なお仕事があります。式場のリサーチ、招待客のリスト作成、パーティーの手配やウエディングシャワー (Wedding shower)* のためのウイッシュリスト作成など時間のかかるお仕事が求められます。彼女たちは結婚式当日すべてがうまく行くようにチームで力を合わせて様々な作業をこなして行きます。こんなにお手伝いしてもらえれば当日花嫁は安心して式に臨めますね。
そしてブライズメイドの一人がメイド・オブ・オーナー (Maid of honor) と呼ばれるキーパーソンです。必ずしも独身の女性が勤めなければならないというルールはありません。つい先日ご結婚なさった英国王室のZara Phillipsさんのメイドオブオーナーは Mrs. Dolly Maudeでした。既婚者が勤める場合 Maid of HonorではなくMatron of Honorと呼ばれる時もあります。メイド・オブ・オーナーのお仕事はブライズメイドのリーダーとして結婚式にかかわるすべての事の取りまとめです。中でも重要な事は結婚式前日に行う女性だけの独身最後を祝うヘンパーティ* (Hen PartyもしくはBachelorette Party) の企画、ウエディングシャワーのギフトの手配です。ブライズメイドたちのドレスの調達、結婚式当日は花嫁の支度からアテンドし会場までのエスコート、式場での花嫁のアシスト業務。必要な時に花嫁のブーケを横で持っていたり、移動の際にはドレスの裾やベールを整えたり、結婚の公証人としての書類へのサイン、そして一足先にパーティー会場へ移動して最終チェック、レセプションの最中は乾杯の音頭にスピーチなど、本当に大変なお役目です。こんな大役を務めているからこそメイド・オブ・オーナーと呼ばれるのです。日本では式場にお任せが多いのですが、友人たちがかかわる欧米の結婚式なかなか乙なものですよ。
*ウェディングシャワー Wedding shower 家族や友人たちが花嫁が欲しいものを費用分担し結婚のお祝いとして贈ること。花嫁は欲しいものをリクエストすることができます。尚、赤ちゃんが生まれる時はBaby showerとなり、赤ちゃん用品が用意されます。
イギリスのエリザベス女王陛下孫娘(女王陛下の長女Anne王女の長女)のZara PhillipsさんがイギリスラグビーチームキャプテンのMike Tindallさんとエジンバラのキヤノンゲートカークにて7月30日(土曜日)に結婚されました。家族や親しい友人たちだけの、と言っても家族は英国ロイヤルファミリーで友人たちは乗馬の選手やらラグビーの選手という極めてよく目にされている方たちばかりでのウエディングでした。お持ちになっていたウエディングブーケは白のカラーとブルーのエリンジウム、小花はちょっと未確認ですが、しっかりとした体格のZaraさんにぴったりの大きめのラウンドのバンチブーケ。ドレスは英国王室で女王陛下のお召物をデザインなさっているStewart Parvin氏の作品。スカートの裾が切り替えになっているのが印象的です。さてブーケや他の花飾りについてはちょっと詳細を探してみましょう。
イギリスは気持ちのよい夏。ロンドンではちょっと雨も降るみたいですが気温25度前後と羨ましい限りです。お天気に恵まれた7月のロイヤルウエディング。またお帽子ウォッチを楽しんでしまいました!画像みつかりましたのでペーストしておきます。(今度は記事が消えませんように!)
*皆さん写真の足元にご注目。今年の流行りはヌードカラーのハイヒールです!
Daily Mail on line
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フラワーデザイン・オブ・ブリテン ロンドンクラス2011
開催日時 2011年10月27日 - 30日(4日間)
場所 ロンドン ハマースミス
費用 680ポンド
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8層からなるイギリスWilliam王子とCatherineさんのウエディングケーキ。中身は英国の伝統的なフルーツケーキ。表面はアイシングされ、900ものシュガークラフトでできた繊細な花やガーランドで飾られています。ウェディングドレスもブーケも注目でしたが、私にはもうひとつ、このゴージャスなウエディングケーキに思いのほか魅力を感じてしまいました。バッキンガム宮殿の写真展示室の中央に置かれ、イギリス女王主催のレセプションでゲストにふるまわれたとの事です。その存在感は堂々たるもの。どうしてもそのディテールが気になってしまいました。
作製はLeicestershireでお店を持つFiona Cairnsさん。デコレーションはJoseph Lambethのガーランドテクニックからなるもので8層のケーキはそれぞれに意味があるそうです。ケーキの一部(4層目)のデザインは部屋の建築様式にマッチするようにデザインされ、バラ、どんぐりの実とその葉、アイビー、リンゴの花とブライダルローズ*がガーランドで繋げられエレガントに施されていました。ケーキの飾りに使われている花の種類は全部で16+1。ケーキにも英国のエンブレム、バラ、水仙、アザミ、シャムロックが含まれました。詳細については英国ロイヤルウエディング ドレスはイギリスの象徴をご覧ください。これらの花はすべて花嫁、Catherineさんが花言葉に基づきセレクトされたとの事。 ヴィクトリアン時代に花の持つ意味で密かに思いを伝えるという習慣がありましたが、ここでも英国のよき習慣が取り入れられていたようです。そして+1はもちろんSweet Williams, 王子のお名前と同じダイアンサス(ナデシコ)です。その意味はperfection-完成されたもの, Gallantry- 勇壮です。
英国ロイヤルウエディング ケーキに飾られたのお花のリストです。英語も合わせて掲載しておきます。
バラ - イングランド 国花
水仙 - ウェールズ国花; 新しい始まり
シャムロック - アイルランド国花
アザミ - スコットランド国花
ナラ/カシ/オークの葉 - 強さ、持続性
マートル - 愛
アイビー - 結婚
スズラ ン - 優しさ、謙虚
ブライダルローズ* - 幸福、愛
スィート ウイリアム (ダイアンサス/アメリカナデシコ) - 完成されたもの 勇壮 私に微笑みかけて
ハニーサックル - 愛の絆
リンゴの花 - 優先 幸福な未来
白のヘザー(エリカ) - 擁護, 願いがかなう
ジャスミン (白) - 友好的な、社交性
デージー - 無垢、美しい、簡潔な
花嫁はうっすらとアイボリーがかった白のウエディングドレスでご到着。Alexander McQueenのSarah Burton氏によるデザインです。 クラシックではなく、華美過ぎず、実に上品・上質をうまく織り込んだとても素敵なドレスに映りました。トレーンの長さは2m70cm。緩やかなカーブを描くモダンなフィニッシュのトレーンは華奢なCatherineさんには丁度よい長さであったと思います。花嫁はイギリスの伝統を尊重しつつもAlexander McQueenらしい、アーティスティクでモダンタッチなデザインをお望みでした。Sarah Burton氏は見事に花嫁のご意向を取り入れ各メディアから高い評価を得ているとの事です。
Catherineさんがまとったウェディングドレスは上半身が総レース、スカートの部分はアイボリーかかった白のシルクサテン。英国中から、世代を超えた素晴らしい手工芸の伝統技術が集約されているそうです。ドレスは布の特性を生かしシンプルなフォームに加え、時にロマンチックな装飾も施すという、古くから続く民族手工芸に賛辞を呈するものとなっています。Burton氏はこれらイギリスの伝統的背景を踏まえちょっぴり入り込んだ優雅な装飾を盛り込み、独特で現代的そしてCatherineさんにとてもよく似合うフェミニンなドレスに仕立て上げました。花嫁の人柄に重なるような気がしませんか?素晴らしく素敵なドレスだと思います。
ドレスの一番の特徴であるレースはスリーブを含むドレスの上半身、スカートの裾とトレーンの部分、ブライダルベールの淵飾りとシューズに使用されています。レース模様はイギリスのエンプレムであるバラ、スコットランドの国花のアザミ、ウェールズの水仙、そして北アイルランドのシャムロック(クローバーのような三つ葉の植物)などの花がすべてハンドメイドで仕上げられています。これらのレース模様は春のフラワーショーで有名なHampton Court Palace の Royal School of Needlework、王立の編み物/洋裁学校(?)の先生、卒業生と生徒によるもです。レースはカリクマクロス(Carrickmacross)と呼ばれ、1820年代にアイルランドで始り、フランスのシャンティレースとイギリスのクルーニーレースを合わせて作るという事です。今ではこのレースを作る人はもうイギリス全土を探しても、もう誰も存在しないそうです。美しい伝統芸術が失われて行くのは非常に残念な事ですね。Catherineさんはドレスにイギリス全てのエンブレムを織り込み王家に嫁がれました。末長いお二人のお幸せをお祈りいたします。
Ref:
結婚式場はWestminster Abbey。 美しい英国中世のゴシック様式の建物。 イギリス国王/女王の全ての戴冠式、王家の結婚式や葬儀などが執り行われる英国王家ゆかりの寺院です。結婚式の花飾りの担当はロンドンで活躍中のフラワーデザイナーShane Connolly氏。英国王室御用達のフローリストの一人。2005年のカミラ皇太子妃のブライダルフラワーもご担当されています。Middleton家のフローリストEmma Sampson氏もチームに加わってのプロジェクトだったそうです。
ウエストミンスター寺院内部のフラワー装飾は今現在の季節を取り入れナチュラルで継続可能(Sustainable)なスタイルとなりました。植物は全てイギリス国産。王室関連施設Windsor Great Park やその他英国の生産者から出荷されたものです。今までにないスタイルで目を引いたのは20フィート(約6m)重量約0.5トン、樹齢15年にも及ぶ6本のイギリスフィールドメープルと2本のシデの木が通路に配置されていた事です。メインエリアはアザレア、ヴィバーナム’スノーボール’、ユーフォルビアやウイステリア(藤の花)など白とライムグリーンの花で埋められました。これらの木や植物は今後、Charles皇太子がお住まいのHighgroveに植樹され、その他の花はチャリティーで贈られるとの事です。
Catherineさんのウエディングブーケは小さな花が覆いかぶさるようにまとめられたシールドシェイプ、すべての花にワイヤリングされた英国のトラディショナルなブーケでした。シールドシェイプ(Shield Shape);日本ではあまり聞きなれない言葉ですのでこちらではあえてティアドロップシェイプとしてご紹介いたします。Catherineさんは花の持つ意味を大切にしウェデイング当日の花材を選択なさったそうです。気取らない、シンプルでナチュラルさをコンセプトに英国の歴史とWilliam王子への敬意を花に託したウエディングブーケとなりました。ブーケに使われていたお花はスズラン、王子の名前にちなむスィートウイリアムズと呼ばれるシングルペタルのダイアンサス、ヒヤシンス、ヴィクトリア女王が1845年に植樹なさったマートルの葉のついた枝などで成る非常にデリケートなブーケです。花嫁を究極の緊張から解き放つ春の香り一杯のブーケであったに違いありません。尚マートルの若枝はヴィクトリア女王を始め、王家のウエディングブーケにはかならず入る習慣となっています。(王室フローリストSimon Lycettさんより)